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ゲームで広がるマネタイズの可能性:モバイルアプリが新たな収益を生む方法

2025年9月4日

パブリッシャー向け

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昨今のモバイル市場では、あらゆるカテゴリのアプリが「ユーザーの関心」と「可処分所得」をめぐって激しく競い合っています。IAP(アプリ内課金)やサブスクリプション、アフィリエイト、広告など、従来の収益化戦略が飽和状態に近づくなか、現代のパブリッシャーにとってエンゲージメントと収益を伸ばすことはより困難になっています。特定の手法に依存しすぎれば、ユーザー体験を損なうリスクも高まります。 

こういった中で、モバイル収益とエンゲージメントの両面で年々成長を続けるジャンルがひとつあります — それがゲームです。しかしなぜこの事実が、非ゲーム系アプリにとって重要なのでしょうか?

見落とされがちなのは、「ゲーマー」とその他のアプリユーザーとの境界線がほぼなくなっている、という点です。たとえば『Words With Friends』や『ソリティア』のようなカジュアルなモバイルゲームは、一般の人々をある種の“モバイルゲーマー”へと変えてきました。今や、モバイルゲームは従来「ゲーマー層」と見なされていなかった幅広い層にまで浸透しています。 こうした重なりこそが、モバイルアプリにとって重要なチャンスを生み出しています。ゲーム性のある機能や報酬モデルを導入することで、パブリッシャーはユーザーの滞在時間を伸ばし、ロイヤルティを強化し、新たな収益源を開拓することができるのです。

本記事では、モバイルアプリがなぜ、そしてどのようにゲームの手法を取り入れているのか、ゲームを活用した収益化が非ゲーム分野に極めて適している理由を探ります。そして、こうしたソリューションを活用することで、圧倒的な収益成長を遂げてきたゲームアプリがと同様の成果を実現する方法について解説します。 

本記事では、業界のベテランであるLoyaltyPlayのGMマーク・ベアマン氏と、ビジネス開発・パートナーシップ部門のシニアマネージャーであるアンソニー・オルトラン氏の見解も紹介しています。ベアマン氏は、EMEA地域におけるUnity Adsを立ち上げ、MoPubのAppLovinによる10億ドル規模の買収を指揮し、Fetch Playのゲーム部門GMとして事業拡大を主導してきた、経験豊富なアドテク業界のプロフェッショナルです。一方、オルトラン氏はモバイルゲーム、eコマース、ロイヤルティ領域において10年以上の営業・アドテク経験を持ち、PayPal、Honey、Tapjoyなどでの実績があります。ここでは、競争が激化するモバイル市場における「ゲーム × リワード」の可能性について、2人がそれぞれの知見を共有します。

それでは、詳しく見ていきましょう。

ゲームのオファーが御社のアプリエコシステムにどのように適合するか興味がありますか?Mistplayの 最新記事 ショッピング、金融、旅行などの垂直方向でどのように収益を促進するかについての最新記事をご覧ください。

現実:自社アプリのユーザーは、すでにゲーマーである

モバイル業界では、「ゲーマーか、否か」という従来の線引きは急速になくなりつつあります。ゲーマーの自認はないかもしれない人も含め、アメリカでは成人118〜54歳のうち65%以上が、週に1回以上、対戦系のタイトルやカジュアルな定番ゲームをプレイしています。この割合の高さから、自社アプリユーザーの多くが、すでに空き時間にモバイルゲームをプレイしている可能性が高い、と推察できるでしょう。 

実際Unity2の調査によれば、モバイルユーザーの70%が、モバイル利用の中で最も楽しいのはゲームだと回答しており、一日のあらゆる時間帯にプレイしています。74%がテレビを見ながらゲームをし、30%は寝る前に最後に確認するのがモバイルゲームであると答えています。 

ここで非常にシンプルな事実が浮き彫りになります。貴社アプリのユーザーも、すでにゲームをプレイしている、ということです。問題は、貴社アプリのエコシステム内でプレイしているのか、他のアプリを使っているのか、という点です。 

「昨今は、ほぼ全ての人がモバイルゲームで遊んでいます。アプリパブリッシャーとして問われるのは ― ユーザーが他のプラットフォームでゲームをしていても良いのか、それともその収益機会に参入したいのか、ということです」— マーク・ベアマン氏

ゲーム分野へシフトを始めているモバイルアプリ業界

あらゆるジャンルのモバイルアプリが、「ユーザーからゲーマー」へのシフトに順応しつつあり、従来のゲームアプリと非ゲーム系アプリの壁は崩れつつあります。現在多くのアプリで、ゲーミフィケーション機能やゲームを活用した収益化手法などを通じて、ゲームの力を自社アプリのエコシステムに取り入れようとする動きが広がっています。 

その理由は明白です。モバイルゲームはアプリ経済圏において、単独で最大の収益を生み出し続けているのです。2024年には、モバイルゲームのIAP収益が800億米ドルを超えたのに対し、ゲーム以外の全カテゴリを合わせても690億ドルにとどまりました。こうした数字は、収益化の観点でモバイルゲームがいかに圧倒的な存在であるかを明示しています。  

こうした収益ポテンシャルを生かすべく、現代の多くのモバイルアプリが自社エコシステムにゲーム要素を取り入れ始めています。『ニューヨーク・タイムズ』アプリの日替わりパズルや、Duolingoの継続学習を促す仕組みなど、各ブランドはゲームに由来する実績あるメカニズムを活用し、ユーザーの再訪率を上げています。LinkedInのようなビジネス系プラットフォームですら、日替わりのカジュアルゲームを導入し、ユーザーの競争心やFOMO(取り残される不安)を刺激することで、再訪を促しているのです。 

こういった動きはつまり、アプリにおけるエンゲージメントの捉え方自体が変化していることを示しています。かつては、ライドシェアや金融、ECなどの高い実用性を持つアプリは、ユーザーが必要なときにだけ戻ってくることを前提としていました。現在は、ユーザーが本来の目的を達成する時に限らず、毎日アプリを開く理由を与えることが勝つための戦略となっています。 

アンソニー氏は、こうした変化とゲームはシームレスに適合する、と指摘します。ゲームはユーザーにとって楽しく、負荷の少ない形でアプリと関わる理由を提供し、報酬システムは即時的かつ実用的なメリットをもたらします。LoyaltyPlayのようなソリューションを通じたゲームのオファーウォールは、この流れに乗るために最も直接的かつ収益性の高い手と言えるでしょう。

「ユーザーが毎日アプリを開いて何かを購入することは、ほとんどありません。ゲームのオファーウォールを取り入れることで、購買目的でなくともユーザーがアプリをより頻繁に開く理由が生まれます。その中で、アプリ内で使えるウォレット残高を増やし、結果としてユーザーにとってそのアプリの価値や機能性が高まっていくのです」— アンソニー・オルトラン氏

ゲームのオファーウォールがもたらす収益化の力

モバイルゲームは、大規模なエンゲージメントと収益創出において、長らく業界の基準を築いてきました。パフォーマンスマーケティングを成長の原動力としてきたゲームスタジオは、スピーディなイノベーションと効果的なマネタイズを実現し、アプリ経済圏でも最大級の予算を動かしてきました。ゲーム企業が成長を維持するために新たなオーディエンスを探している一方で、他業種のアプリは、収益化とユーザー維持のための新しい手段を模索しています。 

「過去10年以上にわたり、人気の高いゲームスタジオはパフォーマンスマーケティングを成功の生命線としてきました。イノベーションを重ね、素早くアクションを取り、収益性の高いプロダクトを次々と生み出してきたのです。マネタイズ率が高いために実質的な予算に上限はなく、今求めているのは新たなユーザーだけです。これは、すでに多くのユーザーを抱えているアプリパブリッシャー、特にショッピング・金融・ポイント還元型のアプリのように、ロイヤルユーザーを多く持つアプリにとって大きなチャンスとなります」 — マーク・ベアマン氏

両者にとって最も明確なチャンスのひとつが、アプリへのオファーウォールの設置です。仕組みはシンプルで、ユーザーはモバイルゲームをインストールしてプレイすることで、ホストアプリ内で直接、ポイントやキャッシュバック、クレジット、ロイヤルティ通貨などの報酬を得られます。つまり、アプリ側はゲーミフィケーション機能を一から設計したり、ゲームを開発する必要がなく、ゲームが持つ高いエンゲージメント力と収益力を簡単に取り込むことができるのです。

Win-Win の提案

LoyaltyPlay のような収益化ソリューションの真の強みは、そのバランスです。ユーザーにとっては明確で即時的な価値を、パブリッシャーにとっては拡大可能で追加的な収益を提供できるのです。 

ユーザーにとっての価値:  

  • 報酬があり、自分の意思で選ぶ:煩わしい広告を強制されたり、購入を促されたりすることなく、ユーザーは自発的にゲームで遊び、実用的な特典を得ることができます。
  • 使い道を自分で選べる:特典はアプリ内のプレミアム機能や割引、アプリ内での進捗などから選ぶことができ、ユーザーは自分でコントロールしている感覚や主体性を感じることができます。
  • すぐに満足感を得られる:報酬はほぼリアルタイムで付与されるため、喜びや満足感をすぐに感じることができます。現代のデジタル経済圏でユーザーが期待するスピーディな満足感と合致しています。 
  • ストレスではなく、楽しさを届ける:課金を前提としたオファーや中断型の広告とは異なり、ゲーム型のオファーはストレスではなく楽しさを感じてもらうことができます。

パブリッシャーにとっての価値:  

  • 全ユーザーの収益化:ゲームのオファーウォールにより、新たな収益源が生まれます。課金ユーザーだけでなく、従来のチャネルでは決してコンバージョンしなかった90〜95%の非課金ユーザーまで収益化できるようになります。 
  • 既存の収益源を損なわず、追加収益を生み出す:ゲームのオファーウォールを導入することで、サブスクリプションや広告、IAPといった収益源に上乗せするかたちで、追加収益を生み出します。 
  • エンゲージメントとリテンションを向上:何かを購入する、といった主な目的以外でも、アプリを開く(楽しい)理由を提供することで、利用頻度やセッション時間を伸ばすことができます。
  • ゲーム開発は不要:言うなればパブリッシャーは、実績あるスタジオのパフォーマンスマーケティング予算の恩恵を受けることができます。自ら新たなコンテンツを制作するコストや手間をかけずに、既に確立された収益モデルを取り込むことができるのです。

その結果、ユーザーは自分の時間と関心に対して見返りを得られると感じ、アプリ側は、本来なら他へ流れてしまうはずの収益を得ることができます。収益化とリテンションの両立を求めらるアプリパブリッシャーにとって、ゲームのオファーウォールは、最も拡張性が高く、かつ低負荷で実現できる方法のひとつです。

まさにこれこそが、LoyaltyPlayの目的です。ゲームのインストールごとに報酬が発生するゲーマー向けの報酬型プラットフォームを導入することで、パブリッシャーは全ユーザー層を収益化し、安定的な収益源を確保できるようになります。

👀関連情報:LoyaltyPlayを活用し、ゲーミングの力で収益を最大化

なぜ「今」なのか

“無料のロイヤルティ”の時代は、終わりました。経済的なプレッシャーと無数の代替手段が存在する今、ユーザーは自分の時間と関心に対して正当な見返りを求めるようになりました。期待に応えられないブランドは、応えられる他のサービスにユーザーを奪われてしまうリスクがあります。

「“無料のロイヤルティ”の時代は終わり、“対価あるロイヤルティ”の時代になりました。ユーザーを引き止めるためには、何らかの価値を提供する必要があります。ゲーム報酬は、そのための最も明確な手段のひとつです」— マーク・ベアマン氏

一つの分野で先手を打つ人というのは、多くの場合、圧倒的に多くの見返りを手にします。競合が成功するのを待ってから動くのでは、すでに他のサービスに定着したユーザーの後を追うだけになってしまいかねません。

LoyaltyPlayを使えば、パブリッシャーの皆さまは、実績あるゲーミング報酬の経済効果を今すぐ自社アプリに取り入れることができます。新たなゲーム開発やプロダクト全体の作り直し、そして不要なリスクを背負う必要はありません。今日のユーザーが求めるwin-winの価値交換を実現しつつ、新たな収益を獲得し、リテンションを高めるための迅速かつ拡張性のある手段です。 

ゲームを活用した未開拓の収益機会を、貴社アプリでも活用し始めましょう。ぜひお気軽にご連絡ください

参考文献:

  1. Statista, Share of adults in the United States who play games on a smartphone or tablet once a week or more as of March 2024, by age group, May 2024
  2. Unity, Mobile gaming at all hours: 7 facts about how users engage with their phones, March 2023
  3. Sensor Tower, State of Mobile 2025