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ゲーミフィケーションを活用して、金融系アプリを「毎日使うアプリ」へ

2026年8月17日

目次

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顧客維持・ロイヤリティ、収益化

金融・フィンテック系のアプリには、対照的な2つの側面があります。サービスを信頼し、長期的に利用する安定したユーザー基盤を抱える一方で、こうしたアプリは確認や手続きの必要があるときにしか使われない、という傾向もあります。平均的なフィンテックアプリユーザーの年間利用回数はわずか150回で、最も多い利用目的は残高確認(45%)と送金(31%)1です。

しかし今、その状況は変わりつつあります。金融・フィンテック系アプリでは、新規ユーザーの獲得に加えて、既存ユーザーとのエンゲージメントをさらに深め、手続きの合間のアプリ利用を増やそうとしています。そこで注目されているのが、フィンテックにおけるゲーミフィケーションです。 

この記事では、ゲーミフィケーションが金融・フィンテック分野にどのように取り入れられ、不変とされてきた金融サービス系の機能を再構築し、金融系アプリを「毎日使うアプリ」へと変えることができるのか、解説します。また、業界の変化をより深く理解するため、LoyaltyPlayのシニアビジネス開発マネージャーであるアンソニー・オルトランに、エンゲージメント向上に役立つヒントや見解を聞きました。 

💡金融・フィンテックに関する情報は「LoyaltyPlay 」をご覧ください

フィンテックにおけるゲーミフィケーション:金融・フィンテック分野での活用

ゲーミフィケーション という用語は、ゲームアプリ以外の分野でゲームのような要素を活用することを指します。ゲームアプリは、ユーザーを深く引き込み、楽しませる体験を磨き上げるのに数十年の歳月を費やしてきましたが、現在では他の分野でも、自社のアプリを改善するためにそのノウハウが活用されています。「連続達成」「ランキング」「ポイント」「チャレンジ」などを考えてみてください。これらの要素の多くは、ユーザー体験をより楽しく魅力的なものにするためにゲームから生まれたものであり、どのようなアプリにその仕組みを取り入れても、その効果は変わりません。

AmplifAI2によれば、ゲーミフィケーションによってユーザーのエンゲージメントは48%向上し、アプリの利用時間アップやユーザーの定着につなげることも可能だといいます。実際、マーケターの43%が、自社サービスへのロイヤルティを高めるうえでゲーミフィケーションは不可欠だと考えています。

このトレンドは、金融・フィンテック業界も例外ではありません。競争が激化する中(北米だけでもフィンテック系の企業は12,500社以上3、従来型の金融機関でさえも、新たな方法でユーザー体験を高め、確認や手続き以外でのエンゲージメントを促すため、さまざまな形でゲーミフィケーションを取り入れ始めています。

金融・フィンテック分野におけるゲーミフィケーションの事例

では、現在の金融・フィンテック系アプリでは、ゲーミフィケーションをどのように活用しているのでしょうか。すでに導入されている事例をいくつか紹介します:

  • 進捗バーを使った貯蓄管理はユーザーのエンゲージメントを高め、目標の達成感につながります。たとえば、「Chime」では、短期、中期、長期の目標を設定し、それぞれに異なるラベルと進捗バーを設定できます。
  • 進捗バーと同様に、貯蓄管理に貯金箱 の仕組みを取り入れる例もあります。カナダのデジタルバンキングプラットフォーム、Kohoでは最近、1日1回コインを入れることでエントリー数が2倍になる貯金箱機能を導入しました。
  • ポイントやランキングも、フィンテック系アプリでは人気のゲーミフィケーション機能です。7,500万人以上のユーザーを抱える欧州の資産管理サービスRevolutでは「RevPoints」を提供しています。友人紹介など、特定のアクションに対してユーザーに報酬を付与するという、オファーウォールに似た仕組みです。 

👀 こちらもご覧ください: Mistplay オーディエンスネットワークを活用し、Revolutのトラフィックを17倍に増加させた事例

金融・銀行分野におけるゲーミフィケーションの心理的効果

金融とゲームは一見まったく異なる分野に思えますが、フィンテックでゲーミフィケーションが効果を発揮する背景には、心理的な要因があります:

  • 行動をポジティブに後押しする:ゲーミフィケーションは、ユーザーの特定の行動を促したり、インセンティブや報酬を与えるという行動科学の考え方とも一致しています。ゲーム要素は単に楽しさを加えるだけでなく、達成感や報酬を求める人間の心理にも働きかけるのです。

  • ユーザーの注意を引きつける:ユーザーの可処分時間をめぐる競争の中で、ゲーミフィケーションの要素は、限られた心理的資源(注意)を引きつけ、エンゲージメントにつなげる仕組み4として機能します。

  • ユーザーの感情に働きかける:金銭に関する意思決定は、合理性や効率だけでなく、感情や人との関係にも左右されます。たとえば、インドネシア、タイ、マレーシアで行われた個人のお金に関する調査では、若い世代は金銭管理において、罪悪感を感じさせない4楽しいメッセージにより良く反応することがわかっています。

ゲーミフィケーションでは、定期的な入金のような特定の行動に報酬を付与することで、金融・銀行系アプリのユーザーに健全な金銭的習慣を促すことができます。そしてユーザーの継続的なエンゲージメントを後押しする、重要な鍵となるのが報酬です。 

報酬をより効果的に活用し、ロイヤルティやエンゲージメントを高めるため、多くの銀行や金融機関がロイヤルティプログラムを導入しています。しかし現在、その内容に満足していないユーザーが大半を占めています¹。 

ゲーミフィケーションをさらに進化させる:報酬型のゲームと金融サービス

アクセンチュアは「2025年銀行顧客調査」において、39カ国の銀行顧客49,300人を対象にインタビューを実施し、どのような要因があれば、彼らが単なる常連顧客から支持者へと変わるかを尋ねました。最も多く挙げられた4つの要因は以下の通りです:

  • 信頼と透明性
  • パーソナライゼーション
  • スムーズで快適な消費者体験
  • 特典

なかでも特典については、銀行利用者の60%が「関係性に応じた特典」を求めている一方、実際の特典内容に満足しているのは45%にとどまっています。 

このギャップには、大きな可能性が秘められています。報酬型のゲームの仕組みを活用することで、大きな変化が期待できます。 

報酬型のゲームとは?

ゲーミフィケーションと報酬型のゲームは違うものですが、根底にある理念は共通しています:ゲームの魅力的な仕組みを取り入れることで、ゲーム以外のアプリでより良い成果につなげる、という考え方です。 

ゲーミフィケーションとは、連続利用、バッジ、進捗バーといったゲームのような機能を取り入れることを指します。一方報酬型のゲームでは、ユーザーはアプリでモバイルゲームをプレイすることで、報酬を獲得できます。ゲームプレイそのものが、エンゲージメントと収益を生み出す新たなチャネルになるのです。

連続記録やバッジは達成状況を示すものですが、報酬型のゲームでは報酬が付与されます。ユーザーはログインしたことが評価されるだけでなく、プレイすることで対価を得ることができるのです。ユーザーが翌日もアプリに戻ってくるための、非常に強い動機になりますとなります――Anthony Ortolan, Senior Business Development Manager for LoyaltyPlay

 

現在の金融業界にとって、この要素が重要である理由は以下のとおりです:  

💰 フィンテック企業やネオバンク(デジタル専業銀行)には、ユーザーのエンゲージメントと定着の向上、そしてアプリの新たなマネタイズ手段の模索という2つの課題があります。こうしたなか、報酬型のゲームを取り入れることで、アプリのエンゲージメントや利用頻度を高めながら、マネタイズ戦略も強化できます。実際、ユーザーがオファーウォールを利用するたびに、アプリ側に直接の収益が発生します。  

🏦 銀行や金融機関の多くは、、すでにロイヤルティプログラムを確立している一方で、他社との差別化が課題です。そこで既存のプログラムに報酬型のゲームを加えることで、提供する特典の種類を増やすことができます。またこうした特典は通常、提携先の企業が費用を負担するため、銀行側がコストを負担することなく、その価値をユーザーに還元できます。目的は、ユーザーのアプリ利用を促し、入金や投資の頻度を増やすといったエンゲージメントの向上です。

👀 関連記事: ゲームで​広がる​マネタイズの​可能性:モバイルアプリが​新たな​収益を​生む方​法

金融アプリに報酬型のゲームを導入する3つのメリット

フィンテックアプリで収益化を目指す場合でも、銀行アプリの利用頻度を高めたい場合でも、既存のロイヤルティプログラムに報酬型のゲームを直接組み込むことが可能です。これにより、期待される特典と実際の特典の隔たりを縮小します。ユーザーが求めるような、より頻繁かつ定期的な特典を獲得できるロイヤルティプログラムへと、アプリを近づけることができます。そして、アプリにもさまざまなメリットが生まれます。 

1. エンゲージメントの向上

アプリに報酬型のゲームを導入すると、ユーザーは報酬獲得や特典との交換を目的に、アプリをより頻繁に開くようになるため、エンゲージメントの向上に直結します。これまで確認や手続きが必要なときにしか使われなかったアプリが、ユーザーが日常的に開き、ゲームをプレイして報酬を獲得し、特典と交換するアプリへと変わります。 

たとえばKlink Financeでは、Mistplayのゲーマー向けの報酬型プラットフォーム「LoyaltyPlay」を導入した結果、フィンテックアプリのエンゲージメントとARPDAUが大幅に向上しました:

  • ARPDAUが200%向上
  • 報酬獲得のためのタスク完了数が32.5%増加
  • 追加収益が35%増加

2. 特典の種類の多様化

金融・フィンテック企業では、従来型の特典を提供するロイヤルティプログラムが当たり前になっています。この競争環境において重要なのは、差別化です。報酬型のゲームによって、追加で大きなコストをかけることなくプログラムを差別化することができます。さらに、ユーザー自身が行動して獲得した報酬は、受動的に貯まるポイントよりも価値を感じやすく、その結果交換率の向上にもつながります。

3. 新たな収益源の確保(追加のコストなし) 

さらに外部のオファーウォールを導入することで、アプリに新たな収益源を加えることができます。ユーザーが提携先のオファーを利用するたびに、広告やアフィリエイト経由の収益が発生し、継続的な増収につながります。

ゲームのオファーウォールは、金融アプリの特典プログラムにおける新たな資金源として機能します。パブリッシャーは、エコシステムの価値を高めるために、収益の最大100%をユーザーに還元することもできます。これによりユーザーは、ショッピングやキャッシュバック、旅行などに使える残高を増やすことができ、好循環が生まれます――Anthony Ortolan, Senior Business Development Manager for LoyaltyPlay

👀 詳細はこちら: フィンテックアプリがオファーウォールを導入すべき理由 

フィンテックにおけるゲーミフィケーションと報酬型ゲームの活用方法

金融サービスアプリの既存システムにゲーミフィケーションや報酬型ゲームを導入する場合、エンゲージメントを最大化するために押さえておきたいポイントがいくつかあります。 

LoyaltyPlayの Senior Business Development Managerであり、モバイルゲーム、eコマース、ロイヤルティの分野で10年以上にわたるセールスおよびアドテクの経験を持つ Anthony Ortolanが、おすすめの活用方法をご紹介します:

  • 確認や手続きの合間にも、さまざまな方法でユーザーにアプローチ:アプリ内の特典についてユーザーにリマインダを送ることは、時に有効です。プッシュ通知、メール、SMSをうまく活用することで、アプリへのアクセスやエンゲージメントを増やすことができます。

  • 多様なタスクと並べて、ゲームを提示する:バリエーション豊かな報酬獲得のタスクを用意し、異なるタイプのユーザーにアプローチしましょう。一人ひとりのニーズに応える魅力的な選択肢を提供し、エンゲージメントを後押しします。

  • 初回ボーナスやシーズン限定の報酬アップを提供:利用開始時やイベントシーズンなど、特別なタイミングで報酬を増やすことで、ユーザーとの関係を大切にしていることを示しましょう。時間をかけて、ロイヤルティを向上させる効果もあります。 

LoyaltyPlayで金融サービスアプリのエンゲージメントを引き上げる

ゲーミフィケーションや報酬型のゲームは、フィンテックの分野でその効果を発揮します。しかし、ゲーミフィケーションを活用したユーザーのエンゲージメントツールと一括りで言っても、その仕組みや効果はさまざまです。

Mistplayのゲーマー向け報酬型プラットフォーム「LoyaltyPlay」を既存のシステムに組み込むことで、ユーザーは厳選されたモバイルゲームで遊び、報酬を獲得できます。金融・フィンテックアプリのエンゲージメント向上にLoyaltyPlayが適している理由は以下の通りです: 

  • Mistplayが報酬の費用を負担:すべての報酬について費用はMistplayが負担するため、予算を圧迫しません。この報酬の仕組みはアプリの利用が途絶えているユーザーを呼び戻すのに効果的で、実際に休眠ユーザーの再エンゲージメント率が最大54%に達した実績があります。

  • 収益を生みながら循環する仕組み:ユーザーが貴社のアプリ経由でゲームをインストールするたびに、CPIベースの収益が発生します。ユーザーはゲームで遊ぶほど報酬を獲得できるため、アプリ利用率が上がります。これにより、アプリ側にも継続的な収益の循環が生まれます。

  • 報酬は貯めるのではなく、使ってもらう:LoyaltyPlayでは、ユーザーが獲得した報酬を少額入金や手数料に充てられるなど、小まめに利用できる仕組みを設けています。報酬を貯め込まず、流動的に使ってもらうことで、さらにユーザーの再訪を促します。

LoyaltyPlayのゲーマー向け報酬型プラットフォームを活用して、月に一度の確認や手続きだけnに利用される金融アプリを、毎日使いたくなるアプリへと変えてみませんか?詳しくはお問い合わせください。

出典

  1. アクセンチュア、「2025年銀行業消費者調査」
  2. AmplifAI、「2026年に知っておくべきゲーミフィケーションに関する統計データ50選」、2026年4月
  3. Statista、「2008年から2025年までの世界のフィンテック企業数(地域別)」、2026年1月
  4. Lai, K. P. および Langley, P. (2024). 「遊び心のある金融:フィンテック経済におけるゲーミフィケーションと仲介機能」. Geoforum, 151, 103848

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