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カスタマーロイヤリティとは何か?モバイルアプリパブリッシャーにとって重要な理由

2025年5月26日

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パブリッシャー向け

競争が激化する中で、ロイヤリティの高いユーザー基盤を築き、維持することはビジネス成長の鍵となります。しかし、これは簡単なことではありません。業界基準やユーザー行動の変化が続く2025年では、既存戦略が厳しい状況に直面しています。

モバイルアプリの分野では、パブリッシャーはあらゆるツールを駆使して、定期的なエンゲージメントや課金を促進し、LTV(ユーザー生涯価値)を向上させる忠実なユーザーコミュニティを育成しています。業界によってロイヤリティ戦略は多少異なりますが(ゲームと飲食サービスなど)、いくつかの普遍的かつ重要な要素は依然として存在します。

本記事では、カスタマーロイヤリティの仕組みを深掘りします。また、企業が育むことのできるロイヤリティの種類や、パブリッシャーがどのようにカスタマーロイヤリティ戦略を活用してエンゲージメントを促進し、リテンションを向上させ、最終的にLTVを高めるかについて、解説します。

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カスタマーロイヤリティとは?

カスタマーロイヤリティとは、ブランドや製品に対する消費者の定期的なエンゲージメントを指す多面的な概念です。モバイルアプリにおいては、競合ひしめくアプリストアの中でも、ユーザーが繰り返し同じアプリに戻ってきたくなるような関係を築くことを指します。ロイヤリティの高いユーザー基盤は、他のアプリが同じように利用可能であってもあなたのアプリを選び、さらに、興味を持ちそうな他の人にも積極的に推薦します。これにより、リーチと影響力が拡大します。

💡豆知識:2025年版モバイルゲーム業界におけるロイヤリティ指標 によると、モバイルゲームの課金ユーザーのうち約半数(49%)が、お気に入りのアプリを3人以上に紹介しています。

ロイヤリティの心理学は、ロイヤリティの高いユーザー基盤を育成する上で大きな役割を果たします。心理的な要因は、ユーザーの達成感や完了感、特別感、FOMO(機会損失の恐れ)といった感情に訴えかけます。行動経済学の専門家であるジェシカ・ボイス1は、「企業は行動経済学の概念を活用し、消費者行動に影響を与える心理的要因を理解することで、より効果的なリワードやロイヤリティプログラムを設計できる」と述べています。 

特定のブランドに対するカスタマーロイヤリティは、ポジティブな評判、企業への信頼、良好なカスタマーサービスなど、さまざまな要因に依存します。これらの要因はすべての業界に共通していますが、業界によってターゲットオーディエンスの特性を理解し、「刺さる」戦略を練る必要があります。

業界ごとに異なるカスタマーロイヤリティの活用方法とは?

業界を問わず、ロイヤリティは成長の真価を測る重要な指標です。ロイヤリティ戦略を消費者ニーズに適応させる方法は複数ありますが、いくつかのトレンドは業界を問わず共通しています。 

異なる業界のアプリがカスタマーロイヤリティにどのようにアプローチし、育み、利益を得ているのか、いくつかの例を紹介します:

  • モバイルゲーム:ロイヤリティの高いユーザーは、定期的に同じモバイルゲームをプレイします。日常的なプレイ、 アプリ内課金(IAP)、またはアプリを取り巻くコミュニティとの交流を通じてエンゲージメントを深めます。IAP特典、連続記録の提供、報酬の追加によって、ユーザーに日々戻ってくる理由を与え、モバイルパブリッシャーはロイヤリティの力を最大限に活用してブランドを成長させます。
  • 飲食サービス:多くのファーストフードチェーンは、アプリ内でポイントやデジタルクーポン、無料配達などを提供する特典プログラムを活用して、ユーザーのエンゲージメントを促進しています。食料品の価格が上昇している中で、これらの特典は多くのユーザーにとって大きな魅力となっています。
  • 旅行:航空会社のロイヤリティプログラムでは、航空券やホテル、観光の割引を提供してサービス利用を促すと同時に、ユーザーが次回以降のフライトで使えるポイントを付与しています。ただでさえ高い航空券に対するこれらのインセンティブは、リピーターを引きつけ、ロイヤリティを築くために効果的です。
  • 金融:金融業界においては、顧客情報の保護が最も重要な要素の一つです。情報セキュリティに対する懸念がさらに高まる昨今において、ユーザーに「個人情報がきちんと管理されている」という安心感を与えるため、各企業は多要素認証、データの暗号化、データ漏洩防止などの追加的な安全対策を行っています。

カスタマーロイヤリティの3つのタイプ

カスタマーロイヤリティにはさまざまな形がありますが、その中でも重要度は異なります。Conexiomの元EVP兼CMOであるジャッド・マルセロ2は、熱心なユーザー層を育て、維持するために、3つの主要なロイヤリティのタイプを特定しています。 

  1. 「習慣型」ロイヤリティ

習慣型ロイヤリティは、カスタマーロイヤリティの中で最も基本的な形です。消費者は特定の製品やサービスを、単に便利だからという理由で利用します。この場合、感情的なつながりはなく、最も手軽な選択肢であるにすぎません。

例:ある人物が特定のレストランチェーンで定期的に食事をしている。その理由は、「そこの料理が特別に好き」だからではなく、「安価で自宅に近いから」である。

  1. 「取引型」ロイヤリティ

習慣型ロイヤリティの次の段階として、取引型ロイヤリティがあります。消費者は、享受できる特典を求めて利用を続けます。頻度がベースとなる基本的なロイヤリティプログラムを想像してみてください。消費者はブランドと関わることでポイントを貯め、その後ポイントを特典と交換することができます。この形のロイヤリティは適切に活用すれば効果的である一方、維持が難しいという側面があります。うまく管理を続けないと、消費者はよりお得な選択肢に切り替えてしまうでしょう。

例:ある人物は、毎朝同じカフェで朝食を購入している。その理由は、10回の購入ごとにもらえるコーヒー無料券のためである。

  1. 「感情型」ロイヤリティ

感情型ロイヤリティは、単なる利便性や取引ベースの関係を超え、消費者との深い絆を築く最も理想的な形です。継続的なサポート、高品質なプロダクト、透明性を通じて、消費者との感情的なつながりを育むことが、このロイヤリティ構築の鍵となります。またこのロイヤリティは、他の選択肢が同じように利用可能であっても、消費者が繰り返し戻ってくる理由となります。

B2Cの長期的な関係を築くことは、ブランドアンバサダーを育てることにもつながります。彼らはポジティブな体験や過去のやり取りを原動力に、プロダクトを宣伝し、クチコミによって成長を後押ししてくれることでしょう。

例:スポーツファンは、どんな困難な状況でも自分のチームの応援を続ける。すべての試合を観戦することやグッズの購入体験自体が、彼らのアイデンティティの一部になっている。

ロイヤリティの高いユーザー基盤の構築は、一朝一夕にできるものではありません。時間と努力、そして「ユーザーに最高のものを提供したい」という意欲が必要です。感情型ロイヤリティを実現して初めて、ロイヤリティが持つ力は最大限に発揮されます。収益を増やし、ブランドアンバサダーを育成し、最終的にブランドの評判やLTV向上につながるのです。

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デジタルの時代にアプリのカスタマーロイヤリティを育成する

基本的な原則こそ変わらないものの、デジタル時代におけるカスタマーロイヤリティの構築において、従来のロイヤリティとは異なるスキルも求められます。多数の企業がユーザーの「財布をおさえる」ために競争を激化させる中、ユーザーの満足度を維持することはこれまで以上に重要です。そうすることで、ユーザーは競合のアプリではなく、御社のアプリを選び続けるようになるでしょう。

デジタルビジネスマーケティングの台頭により、アプリ市場はますます競争が激化しています。パブリッシャーはあらゆる手を尽くして、勝利戦略を立てる必要があります。厳しい競争を生き抜くためには、報酬型ロイヤリティプログラムやメールキャンペーンなど、自社の製品を効果的にマーケティングしていく必要があります。最終的には、信頼を基盤に長期的な関係を築き、相互に利益をもたらす価値とロイヤリティを育むことが目標です。

アプリパブリッシャーにおけるロイヤリティマーケティングを理解する

ロイヤリティマーケティングは、既存のユーザー基盤を維持・拡大し、離脱率をおさえ、リピートエンゲージメント(および課金)を促進する戦略的な手法です。新規ユーザーの獲得は、既存ユーザーの維持コストの5倍以上かかる3と言われています。ロイヤリティマーケティング戦略は総合的なコスト削減や長期的なエンゲージメントの確保、さらにはLTVの向上に大きく寄与します。

ロイヤリティマーケティングでは、ユーザーの時間、労力、課金に対して報酬を提供するロイヤリティプログラムを作ることがよくあります。他よりも競争力のある価値を提供する強力なロイヤリティプログラムは、取引型ロイヤリティを構築する確実な方法であり、ユーザー基盤を築くための重要な第一歩です。 

しかし、報酬提供がすべてではありません。アプリに最適なロイヤリティマーケティングプランを立てるためには、ターゲットユーザーの行動、好み、欲求を理解し、それをもとに忘れられない体験を作り上げることが重要です。

アプリパブリッシャー向け:ロイヤリティマーケティング戦略における4つのヒント

ロイヤリティマーケティングの重要性をしっかり理解したところで、次は実践に移りましょう。ここでは、総合的なロイヤリティマーケティングプランを確立するための4つの重要なヒントと考慮すべき点を紹介します。

  1. オムニチャネルマーケティングを効果的に活用する

多くのコミュニケーションチャネルが存在する今日、いつどのチャネルを使うべきか判断に迷うこともあるでしょう。マーケティングチャネルの適切な組み合わせを見つけることは、ユーザーに情報を提供しながらも過剰な通知を控え、成功したロイヤリティ戦略を構築するために非常に重要です。 

アプリ内メッセージ、プッシュ通知、ソーシャルメディアなどのチャネルが業界では一般的ですが、選択肢はそれだけではありません。メールやSMSマーケティングは、モバイルアプリのライフサイクルマーケティングでは十分に活用されていません。しかし実は、パーソナライズされたメッセージを直接届けることができて汎用性も高いという点で、他の方法に勝る効果を発揮します。

複数チャネルをマーケティング戦略に使用する場合には、ターゲットユーザーのデモグラフィーも考慮すべきでしょう。異なるコホートは、チャネルによって好みが分かれる場合があります。チャネルに合わせてメッセージをカスタマイズすることで、ユーザーの疲れや興味の喪失を軽減させ、各チャネルで効果的にメッセージを伝えることができます。

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  1. ユーザーに対して透明性を保つ

透明性は、ビジネスとユーザーとの関係を築くための基盤の一つであり、信頼関係を生み出す重要な要素です。ユーザーが企業の誠実さと安全性を信頼していれば、ブランドに対するロイヤリティを維持しやすくなります。

オンラインでのデータプライバシーへの懸念が高まる現代では、ユーザーが自分のプライバシーが尊重されていると感じる関係を築くことが重要です。データ共有に関する企業の方針について透明性を保ち、二段階認証(2FA)などの機能を使用することは、ユーザーの安心感に直結するため効果的です。

💡知っていましたか? 2020年にTableau4が実施した調査によると、世界中の消費者の48%が、プライバシーに関する懸念から企業からの購入をやめたことがある、と答えています。

  1. ユーザーのオンボーディング体験に投資する

「第一印象がすべて」とはよく言いますが、表面的な魅力がすべて、という意味ではありません。長期的なロイヤリティを築くためには、新規ユーザー向けに、魅力的で分かりやすいオンボーディング体験を提供することが大切です。デザインを整え、ゲームの進行を分かりやすくし、戦略的なIAPオファーをうまく組み合わせましょう。初期の目新しさを超えて、より長くユーザーを惹きつける関係性を築くことができます。

💡豆知識: シームレスで報酬付きのオンボーディング体験を導入することによって、リテンション率を最大50%向上させ5、ユーザーの離脱を減少させることができます。

  1. パーソナライズがカギ

モバイル課金ユーザーの約40%が、パーソナライズされたオファーに対してより多く課金したいという意欲を示しており、ロイヤリティマーケティングにおけるパーソナライゼーションは、ますます重要になっています。さまざまな業界のアプリケーションは、ユーザーの過去の課金習慣に基づいた個別のオファーや、リピート行動を促進するCTAのカスタマイズなど、パーソナライズ手法を効果的に活用しています。 

こういった手法により、ユーザーに特別な体験を提供し、企業とユーザーの間に感情的なつながりを築くことができます。ユーザーの欲求やニーズに気を配ることで、ユーザー側は「大切にされている」と感じ、信頼構築につながるのです。

Mistplayと協力し、カスタマーロイヤリティを構築

アプリマーケットにおけるロイヤリティの仕組みを深く理解することは、長期的な成功を築くために重要です。ビジネスとユーザーの強固な関係を築き、豊富な特典を提供し、ユーザーのニーズに耳を傾けることで、長期的に定着するロイヤリティの高いユーザー基盤を作り上げることができます。

モバイルゲームパブリッシャーの皆さん、ロイヤリティ重視のアプローチでLTVを向上させませんか?Mistplayと協力し、AI主導のユーザー獲得やエンゲージメントプラットフォームを活用すれば、プレイヤーの時間と課金に報酬を与えることができます。

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参考文献:

  1. Stream Loyalty, An Interview with Jessica Boyce, Mark Maclure, November 2023
  2. Forbes, The Three Types Of Loyalty And Why So Few Companies Excel At Reaching The Pinnacle, Kimberly A. Whitler, August 2020
  3. Harvard Business Review, The Value of Keeping the Right Customers, Amy Gallo, October 2014
  4. Tableau, Staying cyber-secure while working from home, Ratnesh Pandey, April 2020
  5. Upland, Mobile App Retention Rate: What’s a Good Retention Rate?, July 2021