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型破りな成功例:注目のロイヤルティプログラム7選

2025年7月17日

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ロイヤルティプログラムは、地元のカフェのスタンプカードから、大手航空会社のマイレージサービスまで、今やあらゆる場所に存在します。アメリカの平均的な世帯は18のロイヤルティプログラム1に登録しているとも言われており、うまく設計すれば、健全なカスタマー層を維持するための有効な手段となり得ます。

報酬によってロイヤルティを育むという取り組みは、古代エジプトにおける労働者向けのトークン配布から、B.T.バビットによる「トレードマーク」2のような近代的な施策まで、何千年にもわたって企業に活用されてきました。現代においては、こうしたインセンティブ設計は多くの企業で当たり前となっており、実に90%の企業3が何らかのエンゲージメント施策やロイヤルティプログラムを有しているとされています。

アプリベースのロイヤルティプログラムがいつ登場したのか、正確な時期を明言することはできません。しかし、それがデジタル領域を席巻し、リテンションを向上させ、マネタイズを多様化し、LTVを押し上げる「新たな定番」となったことは間違いありません。

本記事では、業界をまたいで成功を収めているロイヤルティプログラムの事例を7つご紹介します。各事例における統計データや注目すべきポイントを交えながら、トップクラスのプログラムを構築するためのヒントをお届けします。

👀関連記事: 顧客ロイヤルティプログラムロイヤルティでLTVを育てる出版社の完全ガイド

ロイヤルティが重要な理由とは?

カスタマーのロイヤルティは、業種を問わずビジネスを成功させるための重要な要素のひとつです。競争が激化するなかで、ユーザーの「お財布」をおさえ続けるためには、戦略的なアプローチが欠かせません。

ロイヤルティの高いカスタマー層を築くために、第一印象は重要です。潜在的なユーザーがブランドと初めて接する瞬間から — ソーシャルメディア、テレビ、またはその他のメディアを介して — 関係性が築かれます。その関係を育てていくためには、あらゆるタッチポイントを最適化し、ポジティブな印象を与え、信頼を築き、リテンションを高めていく必要があります。

とはいえロイヤルティは成功を保証するものではなく、長期的に成果を上げるには、丁寧に育てていく必要があります。プロダクトの品質維持、企業の価値観の明示、ロイヤルティプログラムの導入といったアプローチを通じて、ブランドとユーザーとの関係を強化していく必要があります。難しく聞こえるかもしれませんが、多くの企業はすでに、リワード体験を通じた長期的なロイヤルティ構築の「方程式」を解き明かしており、その手法はロイヤルティの分野で確固たる地位を築いています。

💡知っていましたか?: ブランドの発信や行動に納得できない場合、消費者の約53%4が不満の声を上げ、47%は離れると言われています。お気に入りのブランドであっても、一度離れたユーザーのうち17%は、二度と戻ってこないとされています。

👀関連記事: カスタマーロイヤルティとは何か?モバイルアプリパブリッシャーにとって重要な理由

各業界で注目すべきロイヤルティプログラムアプリ7選

1. スターバックス®リワード

業界: 飲食

概要:

スターバックス®リワードは、店頭・オンラインのいずれの購入でも「Star」と呼ばれるポイントが貯まる、アプリベースのモバイルロイヤルティプログラムです。貯めたStarは、無料のドリンクやフード、カスタマイズオプションなどと交換できます。使いやすいUIが特徴の公式アプリでは、特典の管理やモバイルオーダー、限定オファーの獲得までがスムーズに行え、ユーザー体験を向上させながら売上アップ5にも貢献しています。

特徴  

スターバックス® リワードには、継続的な利用を促すために、以下のようなさまざまな機能が備わっています:

  • Star: 店頭・オンラインを問わず、1ドルの利用につき1 Starが付与されます。スターバックスカード(事前チャージ式のデジタルカード)で支払った場合は、1ドルにつき2 Starが付与されます。さらに、アプリ内チャレンジやキャンペーン、「Double Star Day」などを通じて、Starをより早くためることも可能です。
  • リワード: 25 Starでドリンクのカスタマイズ、400 Starでリユーザブルタンブラーなど、Starの数に応じてさまざまな特典と引き換えることができます。リワードの段階的な設計により、ユーザーは自分に合った目標に向かってStarを貯める楽しみがあります。
  • デジタルカード: アプリ内のデジタルスターバックスカードを使えば、店頭での支払いがより簡単になるほか、オンライン注文にも使用でき、受け取りもスムーズになります。
  • バースデーボーナス: アプリに誕生日を登録しておくと、誕生日にはドリンクまたはフードアイテムが1つ無料になります。

実績データ:

ポイント:

多くの人が日常的にコーヒーや朝食を購入していることから、スターバックス® リワードはユーザーの生活習慣に自然に溶け込み、日常の習慣の邪魔にならない形で多くのメリットを提供しています。このように、ユーザーが意識的に「使おう」としなくても自然と利用できる設計は、習慣的なエンゲージメントやリテンションの向上につながります。

2. Flying Blue

業界: 旅行

概要:

Flying Blueは、エールフランスおよびKLMが提供するロイヤルティプログラムで、フライトや宿泊に1ドル使うごとにマイルが貯まり、無料アップグレードや次回以降のフライトの割引などに交換できます。利用金額に応じてXP(経験ポイント)も付与され、一定の条件を満たすことで上位ステータスへと昇格し、より多くのメリットや限定特典が得られます。各ステータスを維持するには、毎年所定の利用条件を満たす必要があります。

また、アプリでは搭乗券の管理、フライト情報の確認、付帯サービスの購入など、旅行に関する各種情報を一元的に管理できます。空の旅に伴う煩わしさを軽減するよう設計されており、ヨーロッパ・アフリカ地域で「Best Elite Program」9としてFreddie賞を受賞するなど、旅行業界のプログラムとして常に高い評価を得ています。

特徴 

多くの航空会社と同様、エールフランスとKLMによるFlying Blueは、航空旅行にかかる高額な費用を少しでも抑えることを目的としたプログラムで、以下のような機能が用意されています:

  • 階層構造: 5段階のステータス制度により、空港ラウンジの利用、優先搭乗、ポイントの獲得倍率アップといった特典を通じて、プレミアム感を提供しています。
  • 経験ポイント (XP): KLMやエールフランス、または提携パートナーでの利用に応じてXPを獲得できます。搭乗距離やキャビンクラスが上がるほど、より多くのXPを獲得可能です。一定のXPに到達すると自動的に次のステータスに昇格し、現在のステータスを維持するには、毎年定められたXP数を獲得する必要があります。
  • 割引特典: ホテル宿泊やレンタカーなどをエールフランス-KLMの提携先を通じて予約することで、割引が適用されるほか、現在のステータスに応じて追加のマイルも獲得できます。
  • アプリで一括管理: Flying Blue+アプリを使えば、搭乗券やフライト情報の管理、特典の確認や交換など、アカウント情報をまとめて管理できます。

実績データ:

ポイント:

多くの旅行系ロイヤルティプログラムと同様、Flying Blueは階層構造を採用することで、高額利用者に対してより充実した特典を提供し、時間や支出に見合った価値を感じてもらえる仕組みとなっています。ステータスに比例して特典が充実していくため、ユーザーは次のランクを目指す楽しみを感じ続けられます。

3. American Express(アメックス)

業界: 金融

概要:

Amexが提供するアプリベースのロイヤルティプログラムでは、ユーザーにさまざまなメリットや特典、リワードを提供しています。14段階のランクに分けられた個人向けクレジットカードのいずれかを使うことでポイントが貯まり、貯めたポイントは商品と交換したり、月々の請求額の支払いに充てたり、旅行費用に活用したりできます。年会費無料のカードから有料のカードまで幅広く用意されており、アメックスでの利用金額に応じて相応のリワードが提供される仕組みです。

特徴 

アメックスのアプリは、アカウントの管理や請求書の支払いに加えて、以下のような機能を備えた優れたデザインになっています:

  • カードのランク設定: Amexでは14種類の個人向けクレジットカードが用意されており、上位のカードに申し込むほど受けられる特典が増えていきます。グリーンからプラチナまで、ランクによって内容が異なり、上位カードには月額または年額の会費が$9.99/月[年額換算で$119.88]〜$799/年で設定されています。
  • ポイント: すべての買い物でポイントを獲得でき、カードのランクによってポイントの倍率が変わります。中には購入カテゴリごとに倍率が異なるカードもあり、たとえばレストランで5倍、ストリーミングサービスで3倍などとなっています。
  • 限定特典: 上位カード会員には、年間$200分のダイニングクレジットやトラベルクレジットなど、追加の特典が用意されている場合があります。
  • リワード: 貯めたポイントは、商品や旅行関連の費用への充当、クレジットカードの請求額の支払いなど、幅広い用途で利用可能です。

実績データ*:

  • 2023年第4四半期時点で、世界中で利用されているアメックスカードは1億4,100万枚超
  • 2023年、アメックスがロイヤルティ報酬として支出した額は153.7億ドル。一方、ユーザーが支払った会費総額は72.6億ドル
  • 同年、アメックスカードによる総決済額は1.46兆ドルで、前年比8.96%増加

*出典:American Express 2023年年次報告書12

ポイント:

Amexのロイヤルティプログラムは、カードの多彩なラインアップと、リワードおよび特典の柔軟性を備えることで、ユーザーの最も高いニーズに応えています。ポイント獲得手段が多岐にわたるため、ユーザーは時間と支出に見合う方法でリワードを得ることができます。

4. Bath & Body Works

業界:小売

概要:

My Bath & Body Works Rewardsは、購入ごとにポイントが貯まり、店舗やオンラインで無料アイテムと交換できるデジタルロイヤルティプログラムです。アプリ内では、特典の確認、オンライン注文、新商品のチェックなど、すべてを一括で行えるよう設計されており、高い利便性と機能性を一元化したシンプルな体験を提供しています。

特徴 

My Bath & Body Works Rewardsは、一般的な小売系ロイヤルティプログラムと同様の構造を採用しており、以下のような機能があります:

  • ポイント: メンバーは購入ごとにポイントを獲得でき、貯まったポイントは店舗またはオンラインで無料アイテムと交換可能です。
  • メンバー限定特典: アプリを通じて、限定割引や特別イベントへの招待、新商品の先行販売など、メンバー限定の特典を利用できます。
  • 登録ボーナス: Bath & Body Worksアプリをダウンロードすると、100ポイントのボーナスが付与され、ポイントを貯め始めるきっかけになります。
  • アプリで完結: ロイヤルティアプリ内で直接買い物ができるため、チェックアウトもより簡単に。アプリ内のウォレットには、特典やオファー、ギフトカードがまとめて保存され、頻繁に買い物をするユーザーにとっては必須な存在となっています。

実績データ:

ポイント:

Bath & Body Worksは、ユーザーのニーズをすべてアプリ内で完結できるよう設計し、買い物・ギフトカードやオファーの管理・デジタル特典の活用といったあらゆる機能を集約することに成功しています。ロイヤルティプログラムの機能を一元化することで、ユーザー体験を効率化し、利便性を最優先した設計が「使いたくなるアプリ」としての価値を高めています。

5. Pokemon GO

業界:モバイルゲーム

概要:

Pokemon GOでは、月額ベースのロイヤルティプログラムが2種類用意されています。課金ベースの「Reward Road」と、ゲームへのエンゲージメントに応じた「Go Pass」です。プレイヤーは、パブリッシャーであるNianticの直販ウェブショップでアイテムを購入することでポイントを獲得でき、これを使って「Reward Road」バトルパス内の限定アイテムをアンロックできます。一方「Go Pass」は、無料と有料の2つのパスがあり、ゲームプレイを通じてXPを獲得し、一定のレベルに到達するごとに期間限定のリワードを手に入れることができます。

特徴 

Pokemon GOでは、ゲーム業界で広く使われているバトルパス形式の仕組みを採用しています:

  • Reward Road: このプログラムは、アプリ内および直販ショップでの課金に対して報酬を提供する仕組みです。プレイヤーの課金に応じてリワードポイントが付与され、「Reward Road」で進捗することができます。オファーの内容は毎月初めにリセットされ、新たな報酬が用意されます。
  • Go Pass: バトルパス形式をもとにした「Go Pass」は、基本無料(フリーミアム)モデルを採用しており、プレイヤーは無料パスと有料パスの2種類から選択できます。どちらのパスも、ゲームプレイ時間に応じて段階的に報酬がアンロックされ、最終的にはキャラクターの強化に役立つラッキーアイテムが手に入ります。

実績データ:

ポイント:

Pokemon GOでは、2種類のリワードプログラムを組み合わせることで、課金プレイヤーと非課金プレイヤーのどちらに対しても報酬機会を提供し、プレイスタイルによってプレイヤーが疎外感を感じないよう設計されています。すべてのユーザーが同じように課金するとは限らないモバイルゲームにおいて、プレイスタイルを問わず、時間・エンゲージメント・ロイヤルティに応じて報われる仕組みを整えることが重要です。

👀関連記事 ウェブに向けた競争:DTC(直販)型ショップはモバイルゲームの収益化をどう変えるのか

6. Uber One

業界: ライドシェア/フードデリバリー

概要:

Uber Oneは、Uberの主力サービスであるライドシェアとUber Eatsの両方に対応した、ブランド横断型のロイヤルティプログラムです。月額$9.99(学生向けプランは$4.99)で加入でき、配送料が無料になるほか、特定のライドに対するUber Oneクレジットの付与や、定期的な割引などの特典を受けられます。毎回の利用で得られる割引や特典によって、月額のサブスク費用の元が取れる仕組みになっているほか、追加のメリットや特典も用意されています。

特徴 

Uber Oneの特典は、UberとUber Eatsの両方にまたがって適用され、メンバーは以下のような特典を受けることができます:

  • 配送料が無料: Uber Eatsで注文する際、配送料が無料になります。また対象レストランでは5%の割引が適用されることもあります。
  • Uber Oneクレジット: UberXまたはUberXLを利用したユーザーに対し、利用料金の5%をUber Oneクレジットとして還元。このクレジットは、UberのライドサービスやUber Eatsでの支払いに使用可能です。
  • 限定プロモーション: Uber Oneメンバーには、特別オファーや割引、限定イベントへの招待など、会員限定のプロモーションが提供されます。

実績データ:

  • 2024年にUber Oneのアクティブ会員数は3,000万人を突破19し、前年比で驚異の60%成長を記録
  • UberのCEOダラ・コスロシャヒによると、Uber One会員は非会員と比べて使う金額が平均3倍20
  • 2023年、Uberは割引やロイヤルティプログラム、各種プロモーションに合計17億ドル17 を投じた

ポイント:

Uber Oneにおける多くの成功要因のひとつは、ライドシェアとUber Eatsという2つの主要アプリ間でシームレスに機能し、ユーザーが双方の特典を活用できる設計にあります。プログラムの「体感価値」が2倍に引き上がっているのです。ロイヤルティプログラムをブランド全体に組み込むことで、ユーザーに他のサービスを使ってもらうきっかけを与えることができます。

7. Sephora Beauty Insider

業界:小売

概要:

SephoraのBeauty Insiderは、購入ごとにポイント(「Beauty Insider Cash」と呼ばれる)が貯まり、次回以降の購入時の割引やセールイベントへの先行アクセスに利用できる、階層型のロイヤルティプログラムです。年間の利用金額に達したり維持したりすることで、3段階の会員ステータスが用意されています。ステータスが上がるほど、より高い割引率や限定イベントでの優待など、充実した特典を受けることができます。

また、Beauty Insiderプログラムはパーソナライゼーションと個別化に重点を置いており、ユーザーはアプリ内で好みのテイストやスタイルを入力することで、自分に合ったユーザー体験が提供されます。

特徴 

SephoraのBeauty Insiderプログラムは、階層型の仕組みにより、以下のような特典を提供しています:

  • Beauty Insider Cash: Sephora独自のポイントシステムで、通常の買い物でポイントが貯まり、次回以降の購入時に割引として使用できます。上位ステータスに進むことで、特定の期間限定イベントでは2倍〜4倍のポイント倍率が適用されます。
  • Rewards Bazaar: 週に2回開催される期間限定イベントで、貯めたポイントを無料アイテムと交換できます。在庫に限りがあり先着順のため、余ったポイントを活用するのに最適な機会を提供しています。
  • 3段階の会員ステータス: 年間の利用金額に応じて、「Insider」「VIB」「Rouge」の3ステータスに分かれており、それぞれ異なる特典が用意されています。新規ユーザーは自動的に「Insider」からスタートし、年間$350以上の購入でVIBに、$1,000でRougeに昇格できます。
  • 割引・優待: ステータスに応じて、購入時に10〜20%の割引が適用されます。
  • 送料無料: すべてのステータスで、購入金額にかかわらず送料無料の特典が利用できます。
  • プロフィールに合わせたカスタマイズ:アプリの初期設定時に自身のテイストやスタイルを入力することで、ユーザー体験がパーソナライズされ、好みやニーズにあった商品がおすすめされます。

実績データ:

  • アメリカとカナダで、Beauty Insiderの会員数はおよそ4,000万人22
  • 2024年には、ロイヤルティプログラムのメンバーによる売上が占める割合は全体の約80%23
  • Sephoraアプリはユーザーを継続的にオンラインストアへ誘導しており、それによってクロスセル収益が22%増加24

ポイント:

パーソナライゼーションは、ユーザーが「自分の存在がきちんと認識され、尊重されている」と感じるために、非常に重要な要素です。一人ひとりに合わせた体験を提供し、個人にとって有益なオファーを提示することで、ユーザーを飽きさせることなく、プログラムの体感価値を高めることができます。

ロイヤルティプログラムの成功に必要なものとは?

ここまで紹介してきた企業の事例からもわかるように、成功するロイヤルティプログラムにはキーとなる複数の戦略があります。使いやすいUI設計や、パーソナライズされたオファーの提供といった要素を適切に取り入れることが、プログラムの成否を大きく左右します。成功するロイヤルティプログラムに共通する主な要素は、以下のとおりです:

使いやすさ

ロイヤルティの高いユーザーベースを築くためには、ユーザー動線を煩雑にすることなく、「プログラムがブランド体験全体に自然に組み込まれている」と感じてもらうことが重要です。デジタル上のプログラムでは、必要な機能すべてに簡単にアクセスできること、そしてスムーズな登録体験(オンボーディング)が用意されていることが欠かせません。インストール後24時間以内に、70%のユーザー25がアプリを削除すると言われている今、オンボーディングは時間をかけてプランすべき非常に重要な要素です。実際、適切なオンボーディングによってリテンション率が最大50%26向上するというデータもあります。

使いやすさにおけるもう一つの鍵は、ロイヤルティプログラムがユーザーの習慣に溶け込んでいることです。スターバックス® リワードの事例に見られるように、ユーザーが敢えて使おうとしなくても済む設計になっていないと、多くの人は利用しません。アプリがブランドとユーザーをつなぐ「自然な架け橋」として機能すれば、エンゲージメントを高く保つことができます。特典の確認やリワードの交換、さらには購入まですべてをひとつの場所で簡単・便利に行えるようにすることで、ユーザーがアプリを「使わない理由」を取り除くのです。

汎用性 

使いやすさと同様に、汎用性もまた、ユーザーひとり一人に合わせたユニークな体験を設計するために重要な要素です。これを実現するためには、多彩なリワード、オファーのパーソナライゼーション、そして自社のすべてのプロダクトと連携できる仕組みが求められます。

  • 多様なリワードの提供

ユーザーに提供するリワードの内容を決める際には、「ユーザーが誰なのか」だけでなく、「どのように自社ブランドと関わっているか」にも注目することが重要です。ユーザーとの関係性そのものが、リワードのラインアップを形成する、とも言えるでしょう。そうすることで、ユーザーにとって最もメリットのある特典を提供することができます。

無料・有料のリワードを幅広く取りそろえることで、幅広いユーザーの関心を引きつけ、「価値のあるリワードを選べる」ことで、プログラムへの参加意欲が高まりやすくなります。また業界によっては、ロイヤルティに応じた別の報酬手段を用意するのも効果的です。たとえばAmexでは、貯めたポイントを使ってクレジットカードの請求額を支払うことができます。

👀関連記事: アイデア出しから実装まで:成功するロイヤルティプログラムの作り方

  • パーソナライゼーション

パーソナライゼーションは、ロイヤルティプログラムにおける多面的かつ継続的なプロセスであり、ロイヤルティアプリを成功に導くための中核的な要素です。ユーザー体験のパーソナライゼーションには、ユーザーが誰で、何を求め、一人一人に対する最も効果的な提供方法とは何か、しっかりと理解することが必要です。

リワードプログラムをパーソナライズするための第一歩は、ユーザーを深く理解することです。アンケートの実施、業界リサーチ、アプリ内のユーザー行動分析などによって有益なユーザーデータを収集し、ペルソナを分類・整理することで、多様なユーザー層の全体像がより明確に見えてきます。

このようにペルソナを明確にすることで、ユーザーの習慣やライフスタイル、行動特性に合わせて最も有益なリワードの提供に集中することができ、それぞれのユーザーにより適した価値のあるメリットや特典を届けることが可能になるのです。 

💡知っていましたか? Deloitte Digital27によると、オンライン消費者の73%がロイヤルティプログラムにパーソナライズされたリワードを求めているにもかかわらず、それを提供しているブランドはわずか45%にとどまっています。

  • アクセシビリティ  

複数の主要プロダクトやサービスを展開している場合、それらすべてに機能するようにロイヤルティ戦略を設計することが重要です。そうすることで、ユーザーの注目を集めると同時に、自社の多様なサービスに触れてもらうきっかけをつくることができます。

ロイヤルティプログラムがライドシェアアプリとUber Eatsの両方にシームレスに対応しているUberの事例を見てみましょう。ユーザーはUber Oneという1つのプログラムに登録するだけで2倍のメリットを享受することができます。ロイヤルティプログラムの体感価値を高めることで、ユーザーに既存の特典の積極的な活用を促すだけでなく、普段なら利用しなかったような新しいプロダクトを使うきっかけを与えることができます。

👀関連記事: ロイヤルティの教訓:モバイルゲームパブリッシャーのための業界横断的洞察

限定感

限定感もまた、多くの企業がロイヤルティプログラム設計する上で重視しています。目的は特定のユーザーだけを優遇することではなく、ブランドへのロイヤルティが高いユーザーに対して限定的かつより特別な特典を提供することです。より魅力的なリワードを目指したい、という意欲を刺激し、高いエンゲージメントを維持できるのです。

こうした限定感を生み出すためには、Flying BlueやSephoraのBeauty Insiderでも採用されている階層型の仕組みが有効です。ユーザーのエンゲージメントや支出額に応じて、新たなリワードや限定オファーを提供する仕組みにより、ユーザーは新たなステータスの上昇に対して「達成感」を感じることができます。また、ランキングやXPといったゲーミフィケーション要素を取り入れることで、目標達成の欲求を刺激する仕掛けを作ることもできます。 

限定イベントやプロモーションを通じてユニークなリワードを提供することも、限定感を演出するもう一つの方法です。魅力的な特典を「見逃したくない」と思わせることで、ユーザーのエンゲージメントを一気に高めることができます。実際、アメリカの消費者の93%28が、割引を提供しているブランドに対してリピート購入をしているというデータもあり、期間限定セールやクーポンコード、会員限定リワードといった施策によって、ユーザーのリピート率アップにつなげることができます。

競合他社との差別化

業界こそ違いますが、ここまで紹介してきたロイヤルティプログラムには、使いやすく設計されたアプリ、ユーザー層に合わせた実用的な特典、そして他にはない高い利便性といった共通点があります。これらの要素が組み合わさることで、各デジタル領域において秀でたプログラムを作り出し、競争の中で存在感を放ち、ユーザーにとって最良のサービスを提供することができます。

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参考文献:

  1. MaCorr, Customer Loyalty Programs in the US: Stats and Facts
  2. Loyalty & Reward Co, The True History Of Loyalty Programs, Philip Shelper, April 2020
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  5. Renascence, How Starbucks Builds Loyalty and Enhances Customer Experience (CX) with Rewards Programs, September 2024
  6. Open Loyalty, Inside the Starbucks Rewards program: A complete diagnosis, Weronika Masternak
  7. Starbucks, Starbucks Reports Q1 Fiscal Year 2025 Results, January 2025
  8. Axios, Starbucks changing rewards program in February 2023, Kelly Tyko, December 2022
  9. Freddieawards, 2025 Winner’s Circle
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  11. AirFrance-KLM Group, Full year 2025 results
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  14. Bath & Body Works, Proxy Statement for the 2025 Annual Meeting of Shareholders and the 2024 Annual Report
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  16. Pocketgamer.biz, Pokémon Go catches nearly $8 billion in eight years, Craig Chapple, July 2024
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  26. Upland, Mobile App Retention Rate: What’s a Good Retention Rate?
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